Love Game


「なら…帰って来てくれるな」

「……」

漣のことは信じている。

でも

「わ、私…仕事を勝手に休んだんだよ」

今更どの顔して帰れるの。

「由布子先生には怒られるだろうな。それに桐原さんと真帆さんにも」

「……」

みんなに申し訳なくて顔が上げられない。

「そして絵梨香にも」

「絵梨香ちゃん」

あれだけ心配してくれてたのに、私は彼女も裏切ったんだよね。

「絵梨香が首に縄を付けてでも連れて帰って来いってさ」

「……」

「俺1人なら帰って来んなとも言われた」

絵梨香ちゃん、貴女は…

「俺もこれ以上絵梨香のご機嫌を損ねたくはない」

再び強く抱きしめて

「だから連れて帰る」

「……」

「極力瑞希をマスコミに晒すようなことはしない。でも囲まれるかも知れない。でも瑞希は知らん顔をしていたらいいんだ。なにも悪いことをしてるわけじゃないんだから普通にしてればいい」

漣… 漣の優しさが、強さが凍った心を溶かしていく。

「わ、私…本当に帰っていいの?れ、漣の傍にいてもいいの?許されるの?」

漣が『はぁ~』とわざとらしく大きく溜め息をついて

「本当に『昭和の女』だな」

「えっ?」

『昭和の女』ってなに?

「帰っていいに、いや、帰らないでどうすんだよ?仕事を途中で投げ出すことなんか瑞希に出来るわけないだろ。これからも絵梨香や俺を光らせてくれよ。絵梨香と漣のヘアメイクは緒方瑞希が一番だって言われるくらいに」

「…漣」

我慢していた、抑えていた思いが涙となって流れ出す。

「ん、ん」

漣が優しく抱き寄せて泣きじゃくる私の背中をずっと撫で続けて …







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