Love Game



「瑞希」

「うん?」

顔を上げた私の唇にそっと触れ

「メリークリスマス」

時計を見ると12時を回っていた。

もう12月25日、 クリスマスなんだ。

「メリークリスマス 漣」

私からもそっと漣の唇を掠め

「漣に『メリークリスマス』を言えてよかった」

「ん。そうだシャンパン飲もう。クリスマスだし」

漣が注文したシャンパン。

「飲むのはいいけど漣」

「ん?」

「貴方、時差で眠いんじゃないの?」

って

「いつパリに来たの?」

「ん?23日まで仕事して24日に飛行機に乗った」

「えっ?」

日本の24日ならこちらは23日だよね。

ってことは昨日、あ、じゃあ一昨日に着いてたの?

「瑞希は24日にパリ入りするって聞いてたし」

「あ、そうよ。私がパリに、このホテルにいるって誰に聞いたの?」

「ん?」

漣がシャンパングラスを取りに行き

「絵梨香」

「絵梨香ちゃん?絵梨香ちゃんは知らないはず」

アイスぺールからシャンパンを取り出して

ポンッ!

グラスにシャンパンを注ぎ、グラスを私に握らせて

「メリークリスマス。乾杯」

「メリークリスマス」

軽くグラスを掲げて一口 。

「ん、美味いシャンパンだ」

「漣、絵梨香ちゃんって」

クリスマスの雰囲気に浸る前に聞きたい。

「絵梨香が折原さんにクリスマスカードを送って、そのお礼の電話を折原さんが絵梨香にかけてきた。その時に瑞希がイヴに来るって聞いたんだよ」

折原さんは私と漣のことも一連の騒動もなんにも知らない。

「で、絵梨香が俺に知らせて来てホテルも聞き出した。俺も此所に泊まってんの」

「えっ?」

昨日から此所にいたの?

「だから心配しなくても瑞希に逢うまで爆睡してたから」


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