【短編】 お見合い相手は高校生?!
待ち合わせのホテルに入り、ロビーを見渡すと、白いワンピースに身を包んだ遥がいた。
彼女の姿を見た時、少し安心した。
もしかして、この場にも来ないのではないか?という心配もあったから。
俺は大きな深呼吸をし、俺に背を向けている彼女に声を掛けた。
「綾園 遥さんですよね?」
ゆっくりと振り返り、俺と目が合った瞬間、遥の大きな目はさらに見開いていた。
「翔さん!!」
俺を見る彼女の顔がパーッと明るくなるのがわかった。
これはいける!
この時俺は、確信した。
「な、なんで、ここにいるの?」
驚きを隠せない遥は吃りながら、俺に聞いた。
「お見合い」
おもしろい。
遥をからかうのは最高におもしろい。
まだこの状況を理解できていない遥に、俺は自己紹介をした。
「はじめまして、市之瀬 翔吾です」
翔吾としては『はじめまして』。
「市之瀬・・・翔吾?」
「そう、君の今日のお見合い相手」
「えーっ!」
やっとわかった??
「頼りないボンボンで悪かったな」
そう言うと、彼女は顔を真っ赤にして俯いた。
「遥、よろしくな」
「は、はい」
俺らは見つめ合って笑った。
これからが俺らのスタートだね。
End
