エリート同期のプロポーズ!?
「こちらでございます」


通されたのは、1ヶ月前と同じ、夜景のよく見えるソファー席。


あれから1ヶ月か、と今更ながら思ってみる。


その間に、央は、マドンナ沙耶香ちゃんと。


志帆は、年下岡野君と。



……そうか。


あたしだけか。


今まで気がつかないのもどうかしてるけど、同期で特定の相手がいないのはあたしだけ。


『同期で』なんて、狭すぎる世界なのはわかってる。


会社に、恋人のいない人なんて大勢いる。


町内、区内、都内、関東地方、日本……枠を広げれば広げるほど、恋人がいない人が沢山いるのは分かってる。


でも、今、一番身近なコミュニティの中では、ひとりぼっちなのは、あたしだけ。


その事実が急に胸に迫ってくる。
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