エリート同期のプロポーズ!?
にしても、狭い玄関でぎゅうぎゅうな状態で話しているのもどうかね……


「中、入る?「入る」


食い気味に央が答え、二人で中に入る。


「……汚いんだけど……」


「いや。汚くはないけど……なんだ、この異国情緒溢れる香りは」


央が鼻をひくつかせる。


「……トムヤムクンラーメン」


「……俺の仕入れた前情報と違うんだけど」


「なにがよ?」


「お前のとこのフロアー通りかかったら山田さんに呼び止められて。

あ、山田さん異動する前俺のとこの上司だっただろ?

お前が体調崩すなんて珍しい、声も弱々しくてヤバかった、一人暮らしだし心配だから様子見てきてくれって。

……で、ご丁寧に住所のメモと、食材」


がさり、と持ち上げた袋は何やら重そうで。
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