エリート同期のプロポーズ!?
「よーし。んじゃ、とりあえず元気そうでよかった」


央が立ち上がる。


「もう行くの?」


思わず本音が出てしまう。


「だって織姫、スケスケの着てねーし」


「…………セクハラはんたーい!」


「お前が自分で言ったんだろーが!」


……そうでした。


「油断しないで、ちゃーんと寝てろよー」


央がすたすたと玄関に向かって歩いていく。


白いワイシャツの背中が眩しい。


「いい子にしてないと、山田さんが来るからな、次は」


いつものようにふざけながら、央が行ってしまう。


もう2度と来ないかもしれない。


行かないで。


行かな……




……ギュッ………………



反射的に、というか。


思わず、央の背中を両手で捕まえてしまう。


そして、引き寄せられるように、央の背中に頬をつける。


「……どした?やっぱ具合悪いんじゃねーの?」


央の声は、本当にあたしを心配している。


あたしは、央のその、友情を利用する。


「ごめん……ちょっとだけ、このまんまで……」
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