エリート同期のプロポーズ!?
「沙耶香ちゃんも、いたの?」


「はい、たまたま通りかかったら、見たことある人だったので」


あたしと絢斗君、どっちのことを指しているんだろう?


「声をかけようかなとも思ったんですが、ご迷惑だと思いやめておきました」


……沙耶香ちゃんて、こんなハキハキ喋る子だったんだ?


なんだか見た目と印象が少し違う。


もっとこう、ぽわわーんとしている子だと思ってた……。


沙耶香ちゃんが、その綺麗な顔でじっとあたしを覗きこむ。


心の底からごめんなさいと言いたい気持ち。


いやー本当にごめんなさい。


もっとしっかりメイクした方がいいですかね?いいですよね?もっとこう、地が分からないくらい色々塗り込んだ方がいいんですかね??近くで見ないでもらえます?的な。
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