エリート同期のプロポーズ!?
「まぁ、とにかく。なんかちょっと疲れたなー、って頃に地元で同窓会があって……」


……ま、まさか!!


「そこで、再会したクラスメイト。当時は何とも思ってなかったのに、大人になったらあたし好みの方向にかっこよくなっててさ」


「えーーーーー!凄い!」


志帆の声のトーンは、明らかにイタリアンの店内には不向きな大きさで。


「なんか、すごい!おめでとう!!」


あたしも思わず大きめの声で言う。


摩耶が、物凄く幸せそうに笑う。


「なんか、歳もばれてるし、元々の性格もばれてるから凄い楽で」


……ど、どんだけ……


「どんだけ今まで色々無理して偽ってたのよ、摩耶」


志帆がまたしてもあたしと同じ感想を口にする。
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