私の師匠は沖田総司です【上】
笑い過ぎてお腹が痛いです。

「ところで天宮ちゃん。さっき何してたんだ?」

永倉さんが興味深そうに尋ねてきます。さっきのことと言えばストレッチでしょうか。

「体を伸ばして疲れを取っていたんです。気持ち良くていいですよ」

「へ~、そうなのか。俺もやってみたいな」

「やってみますか?ならここに座って足を伸ばしてください。背中、押しますよ。痛かったらすぐ言ってください」

「……いだだだだだだ!!天宮ちゃん、もう止めてくれ!!」

永倉さん、私ちょっとしか背中を押していませんよ。角度的には70°ぐらいでしょうか。全然曲がっていません。

「だらしねぇな、新八。俺が手本を見せてやるよ。天宮、俺の背中も押してくれ」

原田さんの背後に周り背中を押します。すると

「あいたたたたた!!腰が折れる!止めてくれ!!」

原田さんは65°ぐらいでしょうか?手本を見せると言った割には殆ど変わりません。

「新八さんも左之さんも酷い結果でさァ」

「そう言うなら平助もやってみろよ。自分が思っている以上に曲がらねぇぞ」

「……天宮ァ」

「了解しました」

最後に藤堂さんの背中を押します。
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