私の師匠は沖田総司です【上】
すると
「藤堂さんって意外と体が柔らかいですね」
「意外ってなんでい。意外って」
藤堂さんの背中を押すと何の抵抗もなく倒れます。私よりは固いですが、手が足の爪先に届いています。
永倉さんと原田さんの手は虚しく空を切っていましたからね。
御二人に比べたらはるかに柔らかい。
「痛くないですか?」
「全然平気でさァ」
表情も苦しげではありませんし、どうやらやせ我慢はしていないようです。
「新八さん、左之さん、どうでい」
「認めたくはねぇが、俺達の負けだな」
「だな」
誇らしげな顔をする藤堂さんに、二人が苦々しい表情を向けています。
「永倉さん、原田さん。諦めるのはまだ早いです。柔軟体操を毎日やれば体はやわらかくなりますから」
「そうか……。でもさ、体がやわらかくて良いことあるのか?」
「もちろんありますよ。体がやわらかいと血行が促進されて、疲労の軽減になるんです。
それに肩こりや腰痛の改善にもなりますし、怪我もしにくくなります」
「へぇ~、そうなのか」
納得したように頷く永倉さん。そして「暇な時にでもやるか」と言っていました。
「藤堂さんって意外と体が柔らかいですね」
「意外ってなんでい。意外って」
藤堂さんの背中を押すと何の抵抗もなく倒れます。私よりは固いですが、手が足の爪先に届いています。
永倉さんと原田さんの手は虚しく空を切っていましたからね。
御二人に比べたらはるかに柔らかい。
「痛くないですか?」
「全然平気でさァ」
表情も苦しげではありませんし、どうやらやせ我慢はしていないようです。
「新八さん、左之さん、どうでい」
「認めたくはねぇが、俺達の負けだな」
「だな」
誇らしげな顔をする藤堂さんに、二人が苦々しい表情を向けています。
「永倉さん、原田さん。諦めるのはまだ早いです。柔軟体操を毎日やれば体はやわらかくなりますから」
「そうか……。でもさ、体がやわらかくて良いことあるのか?」
「もちろんありますよ。体がやわらかいと血行が促進されて、疲労の軽減になるんです。
それに肩こりや腰痛の改善にもなりますし、怪我もしにくくなります」
「へぇ~、そうなのか」
納得したように頷く永倉さん。そして「暇な時にでもやるか」と言っていました。