私の師匠は沖田総司です【上】
その後、千代菊さんのお気に入りとなった私はずっと隣に座らされていました。
もちろん、千代菊さんはちゃんとお仕事をしていましたよ。
先ほど舞を舞ってくださったのですが、すごく綺麗でした。
「蒼蝶ちゃん、これも食べて」
「はい、ありがとうございます」
千代菊さんが私にお料理を持ってきてくださいます。でも、もうお腹がいっぱいです。
それに、部屋にお酒の臭いが充満していて、少し酔ってしまいました。
少し外の空気を吸いたいです。
「千代菊さん、私ちょっと外の空気を吸ってきます」
「そうかえ?いってらっしゃい」
「はい」
千代菊さんから離れ、皆さんに気付かれない様に部屋の外へ出ました。
「ふぅ……」
近藤さんが開いてくださった歓迎会、楽しいけど疲れましたね。それに少しだけ眠いです。
もうすぐ寝る時間だからでしょうか。
「あれは……」
欠伸を噛みしめながら歩いていると、一人の男性が廊下の欄干に凭(モタ)れ掛りながらお酒を飲んでいました。
柔らかい風が吹く度に、男性の少し癖のある短髪が揺れます。
月の光に照らされながらお酒を飲む姿はどこか儚くて、でもとても綺麗でした。
もちろん、千代菊さんはちゃんとお仕事をしていましたよ。
先ほど舞を舞ってくださったのですが、すごく綺麗でした。
「蒼蝶ちゃん、これも食べて」
「はい、ありがとうございます」
千代菊さんが私にお料理を持ってきてくださいます。でも、もうお腹がいっぱいです。
それに、部屋にお酒の臭いが充満していて、少し酔ってしまいました。
少し外の空気を吸いたいです。
「千代菊さん、私ちょっと外の空気を吸ってきます」
「そうかえ?いってらっしゃい」
「はい」
千代菊さんから離れ、皆さんに気付かれない様に部屋の外へ出ました。
「ふぅ……」
近藤さんが開いてくださった歓迎会、楽しいけど疲れましたね。それに少しだけ眠いです。
もうすぐ寝る時間だからでしょうか。
「あれは……」
欠伸を噛みしめながら歩いていると、一人の男性が廊下の欄干に凭(モタ)れ掛りながらお酒を飲んでいました。
柔らかい風が吹く度に、男性の少し癖のある短髪が揺れます。
月の光に照らされながらお酒を飲む姿はどこか儚くて、でもとても綺麗でした。