私の師匠は沖田総司です【上】
その後も近藤さんや山南さん、井上さんに団子を渡します。

そして、残りの団子を全て持って廊下を歩いていると、斎藤さんに会いました。

「天宮、その団子は何だ?」

「私が作ったんです。御一つどうですか?」

「……頂こう」

お茶を用意して斎藤さんに渡します。そしてお茶と一緒に団子を食べ始めました。

「普通よりも甘めだが、美味いな」

「ありがとうございます」

「あっ、斎藤君、いい物を食ってますね。俺にもくだせェ」

やってきたのは藤堂さんと原田さん、永倉さんの三人でした。

「皆さんもどうぞ」

三人も団子を食べ始めます。

「美味っ!これ、どこの店のだ?」

「私が作ったんです」

「へぇ、天宮ちゃんが作ったのか。今朝の味噌汁も天宮ちゃんが作ったんだよな。将来絶対に良い嫁さんになるぜ」

良いお嫁さんって、まだ早いと思います……。

私はしばらく四人が食べている姿を見ていました。

そして、あることに気付きます。

近くから痛いほどの視線を感じるのです。

「あの、近くに何かいますよね」

「ああ、おそらく総司だ」

この視線の正体は組長でしたか。どうやら甘味の匂いを嗅ぎつけて来たようですね。
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