惑わしの5days・番外編集
同じ学校だったら冴城君にお弁当作れるのに……と考えていた私の耳が、冴城君の謎の呟きをキャッチした。


「名前?名前って?」


「栞……オレの事、名前で呼んで」


「えええっ!?」


さ、冴城君を名前で!?


いきなり過ぎるお願いに、私のホッペは瞬く間に真っ赤に染まる。


「なっ、ムムム、ムリです!!恥ずかしい!!」


ズバッと断ってしまったのがいけなかったのか、冴城君がシュン…とマユを下げた。


冴城君カワイイ……じゃなくて!!


「オレも栞に名前で呼んで貰いたい……」


やっぱりカワイかったーーーっ!!
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