初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
ぶつぶつと伯母さんを恨みながら、江崎課長の顔を見るわけにもいかず俯いていると


「小西さん」


と声をかけられた。


「あ、はい」

「失礼を承知で聞くが、これまで男性と付き合ったことがないということは本当か?」


い、いきなりそれを聞きますか⁉︎
というか、その情報はどこから仕入れた⁉︎


「あ、あの…それは誰からお聞きに?」

「叔母からだ」


おずおずと聞いてみると、江崎課長は表情を崩さず答えてくれた。

江崎課長の叔母さん…でも元は私の伯母さんじゃない!!
恥ずかしいこと言わないでよ…。

確かにその通りだし、私のありのままを言ってくれたのはいいけど。

もう少し何かなかったの?


「お恥ずかしい話なんですけど…聞かれた通りです」


そう言うと、江崎課長は「そうか…」と言ったきり黙ってしまった。


やっぱり重たい女とか思われたかな…。
この年で0だもんね…今時の中高生はもっと早いっていうもの。
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