初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました

「ってことは、私江崎課長のことが好きってこと？」

「正解！」


全く実感がない。
一昨日初めて話して、今日好き？
ちょっと、いやさすがに早くない？


「千夏顔に出てる。そんなに早く好きになるの？って」

「本当？」

「千夏分かりやすいからねー」


「まぁそこが良いところでもあるよ」と由依は言うが、なんとなく褒められている気がしない。


「まぁまぁ…言ったでしょ？恋は人それぞれ。つまり好きになる速さもそれぞれなの」


そう言った由依はにっこりと笑った。

なるほど…人それぞれか。
それは良く分かった。

でも私が江崎課長を本当に好きなのかいまだに理解できない。


「ただの憧れとかではなくて？」

「…やっぱり明日なんか理由つけて営業課においで。明日も閻魔様による裁決はあるだろうし」


あぁ怖いと由依は言うが、何のことか分からない。

というか、そんなタイミング良く営業課に向かえる仕事が出てくるわけがない。