光のもとでⅡ
「あんたたち何やってんのっ!?」
何を……? なんだろう……。
嵐子先輩も用事がなくてもメールや電話をかけられる人なのだろうか。
「嵐子先輩は用事がなくてもメールや電話を優太先輩できますか?」
「うん」
あまりにも当然、と言わんばかりの返事だった。
でも……私はちょっと無理かも。
同じ空間にいられれば言葉がなくてもいいけれど、空間の媒介に携帯電話がある場合、どうやったって言葉が必要になる。話さないでいようものなら、「これ通信機器だから。言葉を話さないと意味を成さない」と言われかねない。
「翠葉は違うの? 私、声が聞きたくなっただけでも電話しちゃうけどな」
「それで、会話が続きますか?」
「んー……私たちだと次のデートはどこに行こうとか、今やってる映画の話をしたり、勉強でわからないところ訊いたり。その日にあった出来事とか、話すことなんていくらでもあるでしょう?」
何を……? なんだろう……。
嵐子先輩も用事がなくてもメールや電話をかけられる人なのだろうか。
「嵐子先輩は用事がなくてもメールや電話を優太先輩できますか?」
「うん」
あまりにも当然、と言わんばかりの返事だった。
でも……私はちょっと無理かも。
同じ空間にいられれば言葉がなくてもいいけれど、空間の媒介に携帯電話がある場合、どうやったって言葉が必要になる。話さないでいようものなら、「これ通信機器だから。言葉を話さないと意味を成さない」と言われかねない。
「翠葉は違うの? 私、声が聞きたくなっただけでも電話しちゃうけどな」
「それで、会話が続きますか?」
「んー……私たちだと次のデートはどこに行こうとか、今やってる映画の話をしたり、勉強でわからないところ訊いたり。その日にあった出来事とか、話すことなんていくらでもあるでしょう?」