光のもとでⅡ
 最近は、お弁当を食べる輪に香月さんも加わっているのだ。
 香月さんは桃華さんと同じくらい飾らない人で、少し口調がきついこともあるけれど、あくまでも悪気がないということがわかった。さらには、プライドは高くても人にものを教わる姿勢は心得ており、わからないところはわからないから教えてほしい、と訊きに来る。そんな会話を繰り返しているうちに、香月さんという人がどういう人なのか少しずつわかり始めた。
 わからなかったものが少しずつわかり始める感覚は、やっぱり嬉しいと感じる。
 今となっては、桃華さんや佐野くんが香月さんにきつい目で見られることもない。
「恥ずかしいことはないわね。むしろ自慢したいくらいよ」
 桃華さんはにこりと笑ってさらりと返した。
 そんな様が少し羨ましい。私にはなかなかできないことだから。
 いつものメンバーになら言えないこともない。でも、やっぱり恥ずかしさが勝ってしまうのだ。
 ツカサと付き合いだしてから六ヶ月目に入った今でも、「付き合っている」「彼氏彼女」――そういった言葉には慣れなくて。
 みんなはそういうことないのかな?
 そんなことを考えながら昼休みを過ごした。
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