光のもとでⅡ
 駐車場に着くと、エアコンの利いた車内で司が待っていた。
「帰りは国道二十六号から環状道路に入って国道一号で帰宅予定」
「日が落ちたから安全運転を心がけるように」
 司は何かもの言いたげな視線を向けてきた。
「何だ?」
「俺、荒い運転してるつもりもするつもりもないんだけど」
「ならそれを実行してくれ」
 そう言って、行きは助手席に座ったところを後部座席へと身を移した。
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