光のもとでⅡ
 お昼を挟むと色別パレードが行われ、そのあとに応援合戦が待っている。
 応援合戦後の種目は部活対抗リレー。
 こちらは紫苑祭前にくじ引きが行われ、今日競うのは六組の部のみ。
 上位三位までの部活にボーナスと称した部費が追加されるため、くじ引きの時点からそれなりに盛り上がっていた。
 運動部と文化部、ありとあらゆる部がくじを引きに参加したにもかかわらず、文化部はひとつも残ることができなかった。
 選出されたのはバスケ部、水泳部、陸上部、野球部、サッカー部、弓道部。
 それぞれの部活でツカサと飛翔くん、優太先輩が選手に選ばれているため、やはり本部に残るのは私ひとり。
 その次はレンタル障害物競走。こちらは各組から六人の女子が選出され競技が行われる。実行委員が用意する「借り物リスト」の内容は一部噂になっていたけれど、実際の内容は当日のお楽しみ、ということになっている。
 そのあと、徒競走決勝戦を終えると一番白熱するであろう色別対抗リレー。
 最後に、生徒会の出し物である権利取りムカデ競争が全校生徒で行われるのだ。
「集中して翠葉ちゃんに負担がかかって申し訳ない。でも俺、徒競走は司や飛翔よりも早くに終わるから、終わったらすぐに駆けつけるよ」
「それなんですけど……裏でちょっと手を回したので、徒競走の集計結果は午後の競技が始まる前に出ていればいいことになってるんです」
< 905 / 1,333 >

この作品をシェア

pagetop