片恋シリーズ~鎌田公一編~
そんな挨拶をすると、
「よろしくされる道理はない」
と、一言で却下された。
「ツカサ、鎌田くんも藤宮の医学部が第一志望なんだって。ツカサと一緒だよ?」
御園生が会話の取っ掛かりを作ろうとしてくれてるのがわかった。でも、彼はそれに応じるつもりがないらしい。
確かに御園生にも手厳しかった。
御園生みたいなかわいい子の彼氏だったら多少甘くなるのかなって思ったけれど、どうやら外れみたいだ。
それでも御園生は彼のことが大好きなのだろう。
「ごめんね」って視線を俺に送ってるのもかわいいと思うし、そんな関係の藤宮くんを羨ましいと思う。でも、今日はここで引こうかな。
「大学に合格したら同期になるね。そしたら、そのときこそはよろしく」
俺は藤宮くんにベンチを譲るように立ち上がり、藤棚をあとにした。
「よろしくされる道理はない」
と、一言で却下された。
「ツカサ、鎌田くんも藤宮の医学部が第一志望なんだって。ツカサと一緒だよ?」
御園生が会話の取っ掛かりを作ろうとしてくれてるのがわかった。でも、彼はそれに応じるつもりがないらしい。
確かに御園生にも手厳しかった。
御園生みたいなかわいい子の彼氏だったら多少甘くなるのかなって思ったけれど、どうやら外れみたいだ。
それでも御園生は彼のことが大好きなのだろう。
「ごめんね」って視線を俺に送ってるのもかわいいと思うし、そんな関係の藤宮くんを羨ましいと思う。でも、今日はここで引こうかな。
「大学に合格したら同期になるね。そしたら、そのときこそはよろしく」
俺は藤宮くんにベンチを譲るように立ち上がり、藤棚をあとにした。