ルージュのキスは恋の始まり
 呆然としていると、玲王におでこをデコピンされた。

「シャワー浴びてくる。朝食頼む」

 玲王はスタスタとバスルームの方へ歩いていく。

 私の心をこんな風にかき乱しておいて狡い。

 彼を前にすると私のガードがゆるむ。

 私はどこかで思っているのだろうか。

 玲王になら触れられても良いって。

 そして、自分も彼のあの均整の取れたキレイな身体に触れたいって・・・・。

「ううん、私らしくない。・・・・ご飯作ろ」

 気持ちを入れかえて、キッチンでご飯を準備する。

 レトルトのご飯もあったし、鮭や漬物もある。

 調味料も普通の家みたいに揃ってるし、玲王の家じゃないみたい。

 おにぎりに味噌を塗ってフライパンで焼おにぎりを作る。

 焼き上がる間にお味噌汁も用意した。

 香ばしい匂いがしてくると、玲王が身支度を整えてキッチンに入ってきた。
< 194 / 391 >

この作品をシェア

pagetop