ルージュのキスは恋の始まり
「ごちそうさま」

 玲王は両手を合わせてそう言うと、席を立った。

「お粗末さまでした」

 なんかいつもと違う。

 お味噌汁を飲んでからおとなしくなって調子が狂う。

 だけど、やっぱり玲王は玲王だった。

 しばらくするといつもの表情に戻り、携帯を取り出して誰かと連絡を取る。

 数分後には、玄関のインターホンが鳴って、玲王がドアを開けると綺麗なお姉さんが立っていた。

「もう玲王ったら、呼び出すなら夜にしてよ。化粧まだ途中だったんだから」

 誰ですか?

 ひょっとして玲王の彼女?

 やけに親しげだし・・・・。

 なぜだか知らないが胸がチクンと痛む。
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