ルージュのキスは恋の始まり
「あら、玲王の部屋着なんか着て、あなた達そういう関係なの?」

 何だか値踏みされてるような視線。

「・・・・」

 ちょっと警戒しながら彼女を見ていると、玲王が無造作に彼女を指差した。

「余計な詮索はするな。これ、一応俺の親友の森田歩。こんななりしてるが男だから。但し、興味があるのは男」

「え~?こんなキレイなのに?」

 玲王の言葉に思わず思ってる事が口から出た。

「あら、正直な子はす・き・よ、美優ちゃん」

 ふふっと微笑しながら歩さんは私の頬を撫でる。

 キレイにマニキュアした手だが、その手は大きくてやっぱり男の人なんだと納得してしまう。

「今日から歩にお前のボディーガードさせるから。ストーカーの件もあるし。会社で見かけても普通に振るまえよ」

「え?会社も?」

「こいつなら女子トイレも行けるだろ。心は女だし、お前を襲う心配はないから安心しろ」
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