ルージュのキスは恋の始まり
 他に格好いいアイドル?

 何だか面白くない。

 他の男で妄想するって?

 許せない。

「駄目だろ?」

 百合ちゃんの顎をつかんで彼女を見据える。

「え?大河さん?顔近過ぎです。・・・演技止めて下さい」

 百合ちゃんの目がちょっと震えている。

 今までとは違う反応。

 俺を意識している。

 男として見ている?

「演技じゃない。正直に言わないと、このままキスしちゃうよ。百合ちゃん、俺の事好きでしょ?」

「・・・・好きじゃありません!」

 百合ちゃんがいつになくムキになって否定する。

「はい、残念。百合ちゃん、嘘はいけないな。今度は本気だよ」
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