ルージュのキスは恋の始まり
 この子なら仕事はちゃんと一生懸命やるだろう。

 でも、俺が心配しているのは・・・・。

「そんな心配じゃなくて、変な男に騙されないか心配してるの。だからさ、俺と一緒にアメリカ行こう」

「ちょっ、ちょっと待って下さい。話が飛躍してますよ、大河さん」

「つまり、百合ちゃんがいないと俺仕事に集中出来ないんだよね。責任取ってよ」

 俺がまた百合ちゃんの頬に触れると、彼女の身体がビクンと震えた。

「責任て・・・・。私、何にも取り柄ないんです。美優さんみたいに綺麗でもないし。ただの漫画オタクですよ」

「自分を卑下し過ぎ。百合ちゃんは可愛いよ。それに、一緒にいると癒されるんだ」

「私なんかすぐに飽きますよ」

 百合ちゃんは本当に自分がわかってない。
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