優しさ
「……今食べてもいいですか?」




控え目に聞いてくる凜花ちゃん。




「いいよー。先生も食べようかなぁ。」




ベンチに座って飴を食べることにした。




「霧島さん、もう大丈夫なんだよね………?」




「うん。そうだよ。もう大丈夫だよ。」




出血は止めたって聞いたし、安静にしていれば、問題ない。




「……あのね、霧島さんが死んじゃったらどうしようって思ったの。こんなこと思っちゃいけないのに……。」




“霧島さんが死んじゃったらどうしよう”そう言ってた。
5歳で人が死ぬってどういうことか、凜花ちゃんは知ってる。俺はきっと知らなかっただろう。





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