いつだってそこには君がいた。



飛び込んでみたいってずっと思ってた。
みんながいるところに。
楽しそうに笑ってる空間に。


そのチャンスが私にも巡って来てくれたんだ。
これは奇跡だ。


……うん。
こんなチャンスもう二度とないかもしれない。


すこしだけ勇気を出して、みんなが待つ方へと足を進める。

男女合わせて10人くらいのクラスメイトで固まって学校を出た。



「ボーリング楽しみぃ!」
「なんゲームする?」
「筋肉痛になるまでしよーぜ!」



騒がしいみんなの会話と雰囲気。


……こんな明るい輪の中にいること、昨日の私は想像してた?



「日高ってお嬢様?」

「えっ?」



すると私のとなりにひょっこり顔を出したのは、高橋くん。
首をすこしかしげてこちらを見ていた。


お、お嬢様?



「ち、ちがうよ……っ」

「そうなの?お金持ちのお嬢様かと思った」

「な、なんで?」



突拍子もない高橋くんの発言だけど、当の本人はなんともない顔でいて、それにまた驚く。


なんでそんなこと思ったんだろう?



「だって色白いし!ほらっ!」



ぐっと腕まくりをして、可愛い顔とは裏腹に男らしい腕を私の腕にぴったり添わせるようにくっつけて来た彼。


ーードキッ!



「日高の手の方が白いだろ?」



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