いつだってそこには君がいた。



***



「ねぇ、優梨ちゃん」

「なに?」



昼休みが終わって掃除の時間。
教室の床をほうきで掃いていた私に沙月ちゃんが控え目に話しかけて来た。


上目遣いで、どこか照れている様子にも見える。



「あのね、さっき……昼休みに話してたじゃん?好きな人のこと……」


「うん……?」


「実はね、いるんだ。好きな人」



えぇ!?

沙月ちゃんの言葉に目を見開く。


さっきはいないって言っていたのに、なんで?



「誰にも知られたくなくてさ、言い出せなかったけど……でも、優梨ちゃんには知って欲しくて」


「私……?なんで……?」



他の子には聞かれたくないことをなんで?
しかも好きな人の話なんて重要なこと。


なんで私なの……?



「優梨ちゃんは他の子と違って信用できるっていうか」


「うん……」


「他の子より、その、親友……に近いっていうか」


「え」



し、親友……?



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