陽だまりをくれたきみが好き。


佐々木くん……

なんでそんなことバラすの……。


やっぱり私は佐々木くんのこと、わからないや。


わかりたく、ない。


……けど、こんなんじゃダメだ。


過去の私とは違うんだ。

佐々木くんにわかってもらわなきゃ。



「……謝らせる。川口に、誠心誠意、謝ってもらう」


「どうやって?」


「バスケで勝負だ」



バスケで……勝負……?



「今日の一年生チームでの勝負に俺が勝ったら、川口に頭を下げてくれ」


「……ふぅーん、で?俺が勝ったらどうしてくれんの?」


「お前の言うこと、なんでも聞いてやる」



早瀬くん!?

なんでも言うこと聞くって……!!

そんな……っ!



「おまっ、そんなこと言って勝算あんのかよっ?」


「……勝つよ、俺は。少なくともこんな根性ひん曲がったヤツに負けたくねぇ」



内田くんの問いに、真っ直ぐ力強い目線で言ってのけた早瀬くん。


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