陽だまりをくれたきみが好き。


「川口、ちょっと……」


「なに?…えっ、きゃっ」



チュッと一瞬だけ頬に触れた早瀬くんのくちびるに、顔が真っ赤になっていくのがわかった。


な……ななな……っ!

今……えっ!?


混乱する頭を抱えて早瀬くんを見ると、早瀬くんも恥ずかしそうに耳まで赤くしていた。



「……ごめん……」


「う、ううんっ……」



二人とも、すこしだけぎこちなくなる。


……キス、されちゃった。

ほっぺにだけど。


はじめてのチュー。


ドキドキした、すごく。

心臓が爆発しちゃうんじゃないかって、思うぐらい。


身体がすごく熱い……。


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