陽だまりをくれたきみが好き。


……。



「……んで?なんで俺なわけ?」


「だって私たちお友だちですよね!?いつもお弁当作ってあげてますよね!?」


「……お前、都合いいな」



放課後。


校門を出たところで内田くんらしき背中を見つけて声をかけた。



『次の休みに早瀬くんのバスケの練習試合があるんですけど、ついて来てくれませんか!?』



突然のお願いに、内田くんは片方のまゆ毛をあげて納得できないっていう表情を浮かべた。


腕を組んで人差し指でヒジあたりをトントンと均等に叩いてる。



「お願い、します……」


「やだって言ったら?つかなんで俺があいつのバスケの試合見に行かなきゃならねぇーんだよ」


「でも……だって……私、一人じゃ……」



心細いっていうか、なんというか。


< 99 / 206 >

この作品をシェア

pagetop