元殺し屋と、殺し屋
着いた場所は、静かな、先ほどよりも人通りが少ない場所。
月明かりだけが、照らしていた。
俺はレンナを自分の後ろに隠し、止まり、追いかけてきた人物を睨んだ。
俺らを追いかけてきたのは、黒い服に身を包んだ少女。
多分、俺らと年は変わらない。
・・・誰だ?
「俺らを追いかけて・・・何の用だ?」
「・・・私が用があるのは、後ろの妹さんだけ。
確か名前は・・・神崎怜凪さん」
「レンナに何の用だ」
「怜凪さん、確かあなた、苫井(とまい)万美を殺したよね?」
「・・・ええ」
レンナは俺の隣に来た。
万美の親衛隊に写真をバラ撒いた時と同じ目をしていた。
「苫井万美さんの親友と名乗る子からね、依頼が来たの。
神崎怜凪を殺してって」
「殺して・・・?」
「ああ、自己紹介するの忘れていたわね。
私は殺し屋。コードネーム・ダーク」
「殺し屋・・・?」
「依頼を受けて、ターゲットを殺すのが私の役目。
職務を全うするため、神崎怜凪、アンタを殺ス」
・・・レンナが死ぬのは、あっという間だった。