裏腹な彼との恋愛設計図
小さく咳払いをして気を取り直し、基本的なことからおさらいするように話を進める。
「この会社では、ベースとなるプランが数十種類あるとお話しましたよね。こちらから金井さんのご希望に近い住宅のタイプをまず選んでいただきます」
「規格住宅みたいなもんなんですよね?」
「えぇ。ですがキッチンや水回りの位置を変えたり、洋室を和室にしたり、ある程度の対応は可能です」
顎に手を当て、ふむふむと頷く金井さん。
とりあえず真剣に話し合いを進めていると、階段を上る足音とともに鈴森が姿を現した。
トレーの上には、香ばしい香りと湯気を立ち上らせたカップが……
って、この暑いのにホット入れてきたのかよ。
一瞬眉根を寄せると、金井さんが驚いたような声を上げる。
「あれ、ホットコーヒーじゃん」
「あ。ごめん、ダメだった? 翔吾くん、夏でもホットのブラックがいいっていつか言ってなかったっけ?」
「そーそー、よく覚えてたな。さすが一度は愛し合った仲だ」
鈴森に甘く微笑みかける彼に、持っていたペンをへし折りそうになった。
「この会社では、ベースとなるプランが数十種類あるとお話しましたよね。こちらから金井さんのご希望に近い住宅のタイプをまず選んでいただきます」
「規格住宅みたいなもんなんですよね?」
「えぇ。ですがキッチンや水回りの位置を変えたり、洋室を和室にしたり、ある程度の対応は可能です」
顎に手を当て、ふむふむと頷く金井さん。
とりあえず真剣に話し合いを進めていると、階段を上る足音とともに鈴森が姿を現した。
トレーの上には、香ばしい香りと湯気を立ち上らせたカップが……
って、この暑いのにホット入れてきたのかよ。
一瞬眉根を寄せると、金井さんが驚いたような声を上げる。
「あれ、ホットコーヒーじゃん」
「あ。ごめん、ダメだった? 翔吾くん、夏でもホットのブラックがいいっていつか言ってなかったっけ?」
「そーそー、よく覚えてたな。さすが一度は愛し合った仲だ」
鈴森に甘く微笑みかける彼に、持っていたペンをへし折りそうになった。