裏腹な彼との恋愛設計図
彼らの姿が消えると、「紗羽さん紗羽さん!!」と矢城くんが一目散に私のもとへ駆け寄ってくる。


「岩坂さんってあの時の人じゃないですか! 柊さんとデートしてた人!!」

「あぁうん……いや、デートではなかったっぽいけど……」

「なによ、あんた達何か知ってたの?」


興奮気味の矢城くんに、興味津々の絵梨子さん。

古賀さんに瀬川さんも集まり、オフィスの中心に固まって、仕事そっちのけの私達は柊さん達の話題で持ち切りになった。




「へぇ~あの岩坂さんは柊の元カノで、しかも休日に会ってたってのか……」

「なんだかアヤシイ匂いがするわね」


知っていることを白状すると、古賀さんは顎に手をあてて頷き、瀬川さんはどこか楽しげにニヤリと笑う。

そんな中、絵梨子さんはムズカシイ顔をして私にこう言った。


「紗羽ちゃん、これはちょっと危ないんじゃない? 岩坂さんに未練があったりしたら、隼人くんとヨリを戻そうとするかも」

「たしかに、その可能性も……」

「だから、紗羽ちゃんも何か先手打っとかないと!」

「そうですよね、先手…………って、え!?」

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