裏腹な彼との恋愛設計図
絵梨子さん、私が柊さんのことを好きって前提で言ってませんか!?

私、まだ打ち明けたりしてないはずだけど!

ギョッとしていると、絵梨子さんはニンマリと形の良い唇を持ち上げる。


「やーだ紗羽ちゃん、この絵梨子姉さんを甘く見ないでほしいわ。あなたの恋心も、すべてお見通しよ」

「ちなみに俺と瀬川さんも気付いてたから」

「そ、そんなぁ……!」

「うふふ。うまくいくように、陰ながら応援してるわ」


ひぇ~まさか皆知ってたなんて!

ミライトホームって、仲が良い分筒抜けだし、隠し事も出来ないのね……。

恥ずかしさで縮こまる私の横で、矢城くんは一人拗ねたように口を尖らせている。


「誰も俺の味方はしてくれないんすね……」

「当たり前だろ、お前は一回フラれてんだから。潔く諦めた方が男らしいぞ」

「古賀さんまでそれ言う~~?」


しくしくと泣く矢城くん、なんだか最近キャラが変わってきた気が……。

そんなこんなでお茶を出すことも忘れていて、私は慌てて給湯室へ向かうのだった。

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