裏腹な彼との恋愛設計図

仕事が終わると、私はスーパーでお酒を買って朝海のアパートへ向かった。

電車に揺られること十五分。静かな住宅街へ降り立ち、そこからまた十分ほど歩いて、クリーム色の外観のアパートに入る。

ここの二階が朝海の部屋だ。

インターホンを鳴らすと、すぐに笑顔で出迎えてくれた。

Tシャツに脚線美をさらしたショートパンツ姿の彼女は、夏女と呼ぶに相応しい。今はまだ梅雨の時期だけれど。


「紗羽~いらっしゃい!」

「久しぶり、朝海! お邪魔しまーす。はい、これお土産」

「あ、梅酒だ。やったーありがと」


スーパーのビニール袋を朝海に預け、パンプスを脱ぐと見慣れたリビングへ上がった。

観葉植物のウンベラータが置かれた、南国リゾートみたいなアジアンチックな部屋は、海が好きな朝海らしい素敵な空間だ。


「今日のメニューは何?」

「夏野菜たっぷりのトマト煮込みハンバーグ。実家から野菜いっぱいもらっちゃったのよ」

「うわ、美味しそう~!」


鍋の中を覗き込んで目を輝かせる私に、朝海は笑いながら食器を用意する。

私も手伝ってリビングのローテーブルに料理を運ぶと、アジアンソファに座って両手を合わせた。

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