裏腹な彼との恋愛設計図
「やっぱり朝海のゴハンおいひぃ~」

「そんなに喜んでもらえると作り甲斐があるわ」


柔らかく煮込まれたハンバーグを頬張って、ほっぺたを落としそうになっている私を、朝海は嬉しそうに眺める。


「ほんと彼氏は幸せ者だね~。料理は上手いし、美人でスタイル抜群! 文句ナシだもん」

「でも大きな問題があるからさ」


苦笑して目を伏せる朝海に、私の興奮が落ち着いていく。


「……まだ許してもらえないんだ?」

「んー私のお父さんがね、やっぱり世間体にこだわる人だから」


朝海の彼氏は、五歳年下の彼女のいとこなのだ。

二人は結婚も考えていて、ずっと内緒にしていた関係をお互いの両親に打ち明けたらしい。

今年に入ってから何回かその話をしているみたいだけど、やっぱりいい返事はもらえていないようだ。


「そっかぁ……」

「わかってたことだけどね」

「でも頑張ってもらいたい。めげないで、絶対一緒になってほしいよ」

「ありがと」


そのつもりだよ、と言って笑う朝海は、強くてカッコいい女だと改めて思った。

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