裏腹な彼との恋愛設計図
フォークをくわえたまま固まる私を、キョトンとした朝海が覗き込む。
「あれ。当てずっぽうで言ったのに、そうなの?」
「え、や、違うよ! 気になるとか、好きとかじゃないんだけど……ちょっと三好くんに雰囲気が似た先輩がいて」
そう、柊さんはどこか彼に似ている。
素っ気ないけど、たまにあったかい部分を覗かせるところとか、どことなく。
「その人といるとね、三好くんのこと思い出すんだけど胸が痛くならないの。いい感じに昇華出来そうな気がするっていうか」
「それって、その先輩を好きってことなんじゃなくて?」
「うーん、違うと思うけど……」
柊さんにときめいてしまう時はたしかに度々あるけれど、それは恋ではないと思うし。
腕を組んで唸る私を見て、朝海は何故か呆れたような小さなため息を漏らした。
「……そう。ま、紗羽は鈍感だから身をもって理解するのが一番ね」
「はい?」
「とりあえず年下くんとデートしてみたら? それでイマイチなら今まで通り同僚として仲良くやっていけばいいんだし」
「うん……あぁでも、それってなんか都合良すぎな気がしてきた」
「あれ。当てずっぽうで言ったのに、そうなの?」
「え、や、違うよ! 気になるとか、好きとかじゃないんだけど……ちょっと三好くんに雰囲気が似た先輩がいて」
そう、柊さんはどこか彼に似ている。
素っ気ないけど、たまにあったかい部分を覗かせるところとか、どことなく。
「その人といるとね、三好くんのこと思い出すんだけど胸が痛くならないの。いい感じに昇華出来そうな気がするっていうか」
「それって、その先輩を好きってことなんじゃなくて?」
「うーん、違うと思うけど……」
柊さんにときめいてしまう時はたしかに度々あるけれど、それは恋ではないと思うし。
腕を組んで唸る私を見て、朝海は何故か呆れたような小さなため息を漏らした。
「……そう。ま、紗羽は鈍感だから身をもって理解するのが一番ね」
「はい?」
「とりあえず年下くんとデートしてみたら? それでイマイチなら今まで通り同僚として仲良くやっていけばいいんだし」
「うん……あぁでも、それってなんか都合良すぎな気がしてきた」