裏腹な彼との恋愛設計図
何なんだろう、このモヤモヤした感じは。
上手く言い表すことが出来ないけれど、何かが私を躊躇わせている。
「もしかして、まだ三好くんがどうのとか言っちゃう?」
信じられない、とでもいうような顔で私をまじまじと見る朝海。
高校で三年間同じクラスだった彼女は、もちろん私の三好くんへの恋心も知っていた。
あの頃も、「どこがいいの? 本気なの!?」って最初は驚かれたっけ。
そんなことを思い出しながら、私は小さく笑って首を振る。
「違うよ。三好くんのことはもういいの」
これまで付き合った人は、きっと無意識のうちに三好くんと比べてしまっていたのだと思う。
でもそんなことをしてたって、また彼に会えるわけじゃない。
三好くんはもう過去の人。だから、もう忘れようって決めたんだ。
そう思えたのはどうしてだっけ?
……あぁそうだ、この間の残業中、彼と話している時に……
「もしかして、他に気になる人がいるとか?」
──朝海の言葉と、柊さんの姿が、頭の中で重なった。
上手く言い表すことが出来ないけれど、何かが私を躊躇わせている。
「もしかして、まだ三好くんがどうのとか言っちゃう?」
信じられない、とでもいうような顔で私をまじまじと見る朝海。
高校で三年間同じクラスだった彼女は、もちろん私の三好くんへの恋心も知っていた。
あの頃も、「どこがいいの? 本気なの!?」って最初は驚かれたっけ。
そんなことを思い出しながら、私は小さく笑って首を振る。
「違うよ。三好くんのことはもういいの」
これまで付き合った人は、きっと無意識のうちに三好くんと比べてしまっていたのだと思う。
でもそんなことをしてたって、また彼に会えるわけじゃない。
三好くんはもう過去の人。だから、もう忘れようって決めたんだ。
そう思えたのはどうしてだっけ?
……あぁそうだ、この間の残業中、彼と話している時に……
「もしかして、他に気になる人がいるとか?」
──朝海の言葉と、柊さんの姿が、頭の中で重なった。