self-satisfaction
いつもひとりのあなたが珍しく、友だちらしい男性と、話をしていた。


遠くから見ている私は、話し声や内容なんて、わからない。時々見せる、遠慮がちな笑顔が、なんだかかわいくて心が和んだ。


そんなあなたに、最近会わない。最後にあなたと目が合ったのは、秋の初め。ぼんやりとしていた私と、遠くから歩いてきたあなた。目が合った瞬間、ふいに背を向けてしまった。


自分から好きになって付き合っている彼氏よりも、名前も知らないあなたが気になるのは、彼氏との付き合いが長いから…だけではないと、気づいている。


…でも…

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