彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)
「とにかく!今夜は俺ら黒子ファイブが、龍星軍4代目総長・凛道凛を守ってやるから安心しろ!」
仕切り直すように言うと、キリッとした目で私を見る瑞希お兄ちゃん。
「守るって・・・・」
それだとまるで、王子に守られるお姫さまじゃなーい♪
(まるで、少女漫画の主人公!)
〔★実際は少年漫画の主役だ★〕
想像して、口元が緩んだけど、すぐに現実に戻れた。
「あの!それって、セーフなんですか?」
「なにが?」
「だって・・・・今夜の4代目デビューは、僕一人でするって、見送りでは・・・・」
「それは、真田瑞希での話だろう?」
戸惑う私に瑞希お兄ちゃんは言った。
「ここにいるのは、真田瑞希でも、宗方烈司でも、朝霧モニカでも、獅子島伊織でも、百鬼皇助でもない。悪のゴレンジャーじゃなくて、黒子ファイブの1号、2号、3号、4号、5号だぜ?どんなもんだいがあるんだ、4代目総長?」
「・・・・・・・え・・・・・・・・・」
「それなら俺達が凛と一緒に走っても、問題はないだろう?」
そ・・・・!?
(そうくるの―――――――――――――――!!?)
とんちをきかせた瑞希お兄ちゃんの言い分。
(た、確かに!引退した瑞希お兄ちゃんが走るのはダメだけど!彼を族の世界に戻しちゃダメだけど!)
「それだと・・・・問題がない・・・・」
「わかればいい!」
無意識でつぶやいた言葉に、瑞希お兄ちゃんが笑う。
「正解だ、凛。」
「あ・・・」
ヨシヨシと頭をなでられる。
(正解のご褒美キタ―――――――――!!)
そう思っても仕方ないタイミングの良さ。
つい嬉しくて、瑞希お兄ちゃんに聞いてしまった。
「瑞希お兄ちゃんがここに来てくれたのは・・・・・・僕のため?」
「1号だ。言っただろう?後で会おうって?」
「え!?あれは、ゴールしてからのことじゃなかったんですか?」
「なんだよ~俺そんなこと一言も言ってねぇーぞ?早とちりだな、凛は~?」
聞き返せば、優しい笑顔で返してくれた。