彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)
忘れてた!
瑞希お兄ちゃんの申し出を受けたいが、忘れてた!
私が男の子だって誤解されたままなこと、完全に頭から抜け落ちていた!
(瑞希お兄ちゃんのためとはいえ、男の子として約束するのはーー・・・・!!)
出来ない。
出来ないからーーーー!
「・・・どうした?やっぱり、荷が重いかな・・・?」
「うぐっ!?」
慌てる私の顔を見て、不安そうに聞いてくる愛しい人。
こちらをのぞきこむ無垢な表情。
(ごめんなさい、ごめんなさい、瑞希お兄ちゃん!お気持ちに答えたいし、答える気もありますが、私は解かなければいけない誤解があってーーーー!!)
そう思ったのに。
「違うんです・・・瑞希お兄ちゃん・・・!」
「え?なにが違うんだ、凛?」
「うっ・・・・」
マジ神パネェの微笑み炸裂!!
あああああああああああああああ!!ダメだ!無理無理無理!!
「お・・・俺より、瑞希お兄ちゃんの方が・・・男です・・・・!!」
「凛。」
「お・・・おおおおおお、俺で良ければ、漢の誓いを立てさせていただきやす・・・!」
「凛っ!本当にいいのか・・・!?」
「・・・・もういいです・・・・!」
〔★凛は真実を語れなかった★〕
〔★完全なヘタレに成り下がった★〕
「ありがとうな・・・・急に、しゃべりが悪くなったから、やっぱり、継ぐのが嫌になったんかと・・・」
「ははは・・・滅相もない・・・・!!」
ニコニコしながら言う瑞希お兄ちゃんに、ヒクヒクしながら乾いた笑みを浮かべる私。
(腹くくろう・・・・・・)
瑞希お兄ちゃんが覚悟したと同時に、私も覚悟した。
瑞希お兄ちゃん達の前で、男の子を演じていく覚悟を心に決めた。