彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


ボスキャラがやられたことで、尾村の仲間は慌てだした。




「な、なんなんだよ、お前!?まじで、あの凛道蓮か!?」

「散々呼んでおいて、それはないでしょう?3年生の先輩方~?せっかく円城寺君が、僕を召喚魔法で呼んでくれたっていうのに。」

「誰が魔法使いだ!?」




冗談で言えば、元気になった円城寺君が怒鳴る。




「オメーなんなの!?なんでここにいるんだよ!?」

「なんでって・・・円城寺君に用があってきたんだよ。」

「俺に!?」




ギョッとする円城寺君に、私は手に持ち続けていた品を渡した。



「はい、これ。」

「あ?なんだ、こりゃあ?」




私が差し出した物に、警戒しつつも受け取りながら聞いてくる。

だから言った。





「お弁当だよ?」

「弁当?」





けげんそうにする円城寺君に伝える。





「うん!円城寺君のお母さんに頼まれたんだ。お弁当を届けてって♪」

「オメー、俺の弁当届けに来たんか!!?」





〔★凛は大河に弁当を渡した★〕
〔★アイテムゲットで大河のツッコミにキレが増した★〕



「そうだよ~!やっっっっっと!!渡せて、本当にホッとした~!」

「まっ・・・・まじかてめぇぇぇえ!!!?」

「マジだよ~?」




おやおや、円城寺君たら~!

そんなに大声出したって。

大口開けて震えちゃって。

お弁当を受け取れたのが、よっぽど嬉しかったのかな?



(お腹すいてたんだね~だから、イライラして喧嘩してたんだ~)



「ふふふ!そこまで喜ばれると、運んだ甲斐あるな~お昼ご飯抜きはつらいもんね~」

「どこがっ!?誰が喜んでんだよ!?」



〔★凛は誤解して喜んだ★〕
〔★大河は喜ぶ凛にツッコんだ★〕


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