【完】ヴァンパイア、かなし
「ふふ、貴女はいつでも全力だ」
「何だそれ!馬鹿にしているな?……まあでも、君が笑ってくれるなら、それでも構わない」
僕の笑いにつられて笑う和真先輩の顔を見て、心底思う。
それは僕の台詞だ。貴女が笑ってくれるなら、僕はそれだけで良い。どんな状況だって構わないのだ。
「じゃあ、またな」
校舎入り口についた大きな時計をちらりと見た和真先輩は、僕の肩を優しく叩いて踵を返す。
だけど、我が儘なのかな。まだ、僕は彼女ともう少しだけ話していたいとそう思った。
「あ……の!和真先輩!」
振り絞った勇気。その名前を呼べば、彼女はそれにしっかり答えて、差し伸べた手をいつも取ってくれる。
「ん?何だ?」
引き止めたけれど、用なんて無い。何も考えていなくて、必死に会話を考える。
「えっと……そう、プロデュース!最初に出会った時に話したあれって、どうなったのかなと。今更、ですけど」
咄嗟に思い浮かんだのは、前々から引っかかっていた事で。一度断って離れてから、彼女や彼は僕にその話題を降らなかったから。
「何だそれ!馬鹿にしているな?……まあでも、君が笑ってくれるなら、それでも構わない」
僕の笑いにつられて笑う和真先輩の顔を見て、心底思う。
それは僕の台詞だ。貴女が笑ってくれるなら、僕はそれだけで良い。どんな状況だって構わないのだ。
「じゃあ、またな」
校舎入り口についた大きな時計をちらりと見た和真先輩は、僕の肩を優しく叩いて踵を返す。
だけど、我が儘なのかな。まだ、僕は彼女ともう少しだけ話していたいとそう思った。
「あ……の!和真先輩!」
振り絞った勇気。その名前を呼べば、彼女はそれにしっかり答えて、差し伸べた手をいつも取ってくれる。
「ん?何だ?」
引き止めたけれど、用なんて無い。何も考えていなくて、必死に会話を考える。
「えっと……そう、プロデュース!最初に出会った時に話したあれって、どうなったのかなと。今更、ですけど」
咄嗟に思い浮かんだのは、前々から引っかかっていた事で。一度断って離れてから、彼女や彼は僕にその話題を降らなかったから。