カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
販売の決定した新商品。

久保田も5年目。少しぐらい重要な仕事も任せていい頃だと思い、担当者に久保田を抜擢した。

久保田自身も『部長の期待に添えるよう努めます』と言い切った。


俺も久保田のやる気スイッチを信用していたが、思わぬミスを犯してしまった。


俺自身もコスト計算をしたが、新商品の生産には新規の機械導入が必要不可欠。

設備費が考える以上に掛かり、生産には暗雲が立ち込めていた。


その矢先、発売前の極秘資料を誤って、関係者以外の相手にメール送信してしまった。


でも、運よくその相手会社は新規の機械の製造を依頼していた精工会社。久保田のミスを逆手に取って、全てをさらけ出した上で、機械製造の設備費に関する交渉を行った。

担当者は俺の顔見知りだったし、気になっていたコスト面の悩みも解消出来た。


「相手会社の善意に救われた・・・」












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