星に輝くあなたを見つめて
君と僕
今日も雨が降っている。

「‥やだなぁ」

「にーあ!」


「…な、なに?」


‥いっつも驚かしてきて
全く心臓に悪い

「くふふ。びっくりしたか?」

「…」

「そー怒らんといて!きっと喜ぶで!
今日抽選会でな 遊園地あたってな
土日どっちか一緒にいかん?」


え、うそ

「わ、私は‥」

「拒否権はないで!!」

‥ていうことで半ば強引に
遊園地に行くことになった

日曜日

「たく、天気予報ぐらい確認してよね」

本当にあり得ない雨の日に
来ることになるなんて‥

でも、せっかくの遊園地だもんね…

「んで、何乗りたい?」

「‥雨だからほとんどのれないよ」

「俺は、あれがいい!えーと‥
そだ!観覧車!!
雨でも乗れるし、ええんやない?」

!!


「ご、ごめん。それは、ちょっと無理」

「どして?」

「た、高いとこ苦手な、の」

「そうやったん!
はよ言ってくれればよかったのに!」


ごめんなさい本当は嘘なの


ここの観覧車はあの人との
大切な思い出がある


忘れなきゃいけないって
受け入れなきゃいけないって

分かってる
だからこそ辛いの






そうこうしているうちに
あっという間に閉園時間

「今日は、ありがとっ…わ、」

「っと、危なっ!大丈夫か…?」

「あ、うん!だ、大丈夫だよ!」

か、顔が近すぎる…


「おう!たくっ気を付けろよな!




……なぁ、本当に送らなくて大丈夫なん?」

「う、うん…大丈夫だから
それにあんたんち反対方向でしょ?」

「でも…」


「大丈夫だって!
また明日ね」

「…おう」

しばらく私は
一星の後ろ姿を眺めていた



私は一体どうしたらいいのだろうか
一星の優しさに触れるたび考えてしまう


「に、な!」





不意に後ろから声を掛けられる

「帰ったんじゃないの??」

「これ、渡すん忘れてたから!じゃ。」


…騒々しいなぁ

「‥あけてみよっかな」

中には星のペンダント

「りゅ、せ‥‥」





例えればそう

流星はどこか儚げな美しい流れ星


一星は迷う私を導いてくれる一番星



私は、どうしたらいいの


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