音楽が聴こえる
なんて、こじつけてみたけど。
いつもより、無防備な香田をもう少し眺めてみたいってのが、俺の本心。
「コーヒー位、奢ってやるよ」
香田は瞬きをして、俺の顔を見上げた。
それから、勢い良く吹き出してケタケタ笑う。
「そこまでさせられないよ。酔い醒ましに付き合おうとしてくれてる君に。多分、君が思ってる程、あたし酔ってないわ」
「いーや、センセ。センセは自分が思ってる程、正気じゃねぇよ。酔っぱらいは、大丈夫って言うのが常だしな」
「……へぇ。未成年の割に言うね」
「ああ、うち、そうゆー商売もやってんだ。酒は飲ませても飲まれるな的な奴」
「酒屋?」
「違げーわっ、 飲み屋だよっ!なあ……行こうぜ、センセ」
掴みっぱなしの二の腕を俺の方へ引き寄せて、香田をガードレールから立たせた。
「痛っ」
引っ張った拍子に俺の肩に背負ってたギターケースが滑って、香田のオデコを直撃する。
いつもより、無防備な香田をもう少し眺めてみたいってのが、俺の本心。
「コーヒー位、奢ってやるよ」
香田は瞬きをして、俺の顔を見上げた。
それから、勢い良く吹き出してケタケタ笑う。
「そこまでさせられないよ。酔い醒ましに付き合おうとしてくれてる君に。多分、君が思ってる程、あたし酔ってないわ」
「いーや、センセ。センセは自分が思ってる程、正気じゃねぇよ。酔っぱらいは、大丈夫って言うのが常だしな」
「……へぇ。未成年の割に言うね」
「ああ、うち、そうゆー商売もやってんだ。酒は飲ませても飲まれるな的な奴」
「酒屋?」
「違げーわっ、 飲み屋だよっ!なあ……行こうぜ、センセ」
掴みっぱなしの二の腕を俺の方へ引き寄せて、香田をガードレールから立たせた。
「痛っ」
引っ張った拍子に俺の肩に背負ってたギターケースが滑って、香田のオデコを直撃する。