White Magic ~俺様ドクターの魔法~
「なぁ、もも、いつから?」
隣にいた束ちゃんは、目の前の群衆を見ながら私に聞いた。
「1月中旬くらいからかな」
もう正直に答えるしかない。
「えっ、4ヶ月くらい経ってるやん」
「うん」
「うんって、しれっと言うなよ・・・もしかして知らんのは俺だけとか?」
少し焦ったような表情をしていたが、私は冷静に答えた。
「それは違うよ。みんなには言ってないし」
「そっか・・・簡単に言われへんわな」
妙に納得している彼は、何度も何度も頷いていた。
その時、一人の声が私の耳をかすめた。
「ももと結婚するんですか?」
えっ、それを聞く?
「まぁ、将来的には考えてるよ」
あぁ、言ってしまった。
「もも・・・ほんま?」
束ちゃんは、目を見開いて聞いてきた。
そして、他のこと話していた美穂までやってきて「ほんま?」と詰め寄ってきた。
「・・・・・・うん」
頷くことしかできなかった。
「すっげ―な!」
感心したように言う束ちゃんを無視して私は、瞬さんの方へ向かった。
女性陣をかき分けて、瞬さんの腕を掴むと「帰ろう」と引っ張り出した。
「じゃぁ、みんな元気でね」
と私が言うと、その場を立ち去ろうとした時、
「じゃぁ」
とみんなに手を振っている彼を睨むと、歩き始めた。