White Magic ~俺様ドクターの魔法~
「あっ、そう言えば!」


「えっ、何?」



突然口を開いたので驚き、彼の顔を覗きこんで聞くと、なぜか気まずそうな表情をしていた。



「あのさ・・・束村いるやん?」


「束ちゃん?」


「俺さ、睦美とあいつが仲がいいから、軽くあたってしまった」


「軽く?」


・・・・・・いやいや軽くじゃないでしょ。


「うん、軽く」


・・・・・・すごく笑顔なんだけど、絶対に違うよね。

でも、これ以上、追及すると、私の身がやばい気がする。



「まぁ、いいんじゃない?
でも、束ちゃん、かなり落ち込んでたよ。『俺、佐々木先生に嫌われてるんかな?』って」


「そうか、悪いことしたな」


珍しく、反省してる・・・・・・?


「・・・・・・」


「今度から仲良くしよう」


本当かよ・・・・・・。


「そうやね」


心のこもっていない相槌をうつと、彼は何か思い出したかのように微妙な顔をしだした。

< 181 / 307 >

この作品をシェア

pagetop