White Magic ~俺様ドクターの魔法~
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「瞬さ~ん!」
瞬さんの家で待っていた私は、彼が帰ってくるなり、彼に抱きついた。
「どうしたん?」
突然のことで驚いた彼は、私の方に手を置いて、少し体を離して私の顔を覗きこんだ。
「あのね、私・・・主任になるんやって!」
私も何をいてるのかわからなくて、他人事のような言い方になっていた。
「おっ、すごいやん!」
瞬さんの顔を見ると、目を大きく開いてすごく嬉しそうにしてくれていた。
「瞬さんが言ってくれたんでしょ?実力で選んだ方がいいって」
「あぁ、それが採用されたわけ?」
「そうみたい!」
「じゃぁ、やっぱりみんな睦美の実力を認めてたんやなぁ」
満足気な彼は、うんうんと頷きながら私の頭をなでてくれた。
「頑張れよ」
「はい!」
私に励ましの言葉をくれると、彼は洗面所へ向かって手洗いとうがいをしていた。